近代医科学記念館&ゆかしの杜

地下鉄白金台駅の前に東京大学医科学研究所がある。他の東大のキャンパスと同じく茶色のスクラッチタイルが張られたゴシック風の建物は、東京帝大の建築学の教授から総長になった内田祥三の設計である。その入口近くには、近代医科学記念館がある。医科学研究所は、北里柴三郎が設立した伝染病研究所を前身としており、記念館の建物は伝染病研究所の厩舎を模したデザインである。敢えて厩舎を模しているのは、かつて血清製造のために多数の馬を飼育していたことを記念しているそうだ。内部には、伝染病研究所に一時在籍した野口英世から北里柴三郎に宛てた手紙など、さまざまな資料が展示されている。

画像

医科学研究所の隣にも同様に内田祥三設計のゴシック風の大きな建物が建っている。ここは国立公衆衛生院だったところで、公衆衛生院の改組・移転後に空いていた建物を港区が取得して、昨年から「ゆかしの杜」という複合施設になっている。その中には区立郷土歴史館があって、伊皿子貝塚の断面が大きく展示されていたり、企画展の「平成と港区」では、お台場を走るゆりかもめに関する展示がされていたりする。元の建物の制約もあって、展示が細かく分かれていて、展示室を次々出入りしなくてはならない。子どもは、博物館に行きたいと言っていた割には、それほど興味を示さず途中から疲れたとか言っていたが、いろいろな展示品に実際に触れることのできるコミュニケーションルームでは、クジラやゾウの骨、黒電話や氷冷式冷蔵庫など、あれこれ触って楽しんでいたようだった。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック